スーツの選び方

実は「良いスーツ」という言葉を使おうかと思ったのですが、正直申し上げまして「人（着用する場）によって違うので分からない」のです(笑）
高級とされる服地は総じてデリケートです。分かりやすく言いますと傷みやすいです。

例えばですが、現場作業する時もスーツを着る人がいます。
お客様と打ち合わせすることがメインのお仕事の方もいます。
税理士さんや弁護士さんなど、着ているスーツで仕事のクオリティーを見られてしまう（かもしれない）お仕事の方もいます。

それらすべての方にとって「良いスーツ」は違ってくると私は思うのです。
ですので「自分に合ったスーツ」を探してみましょう。

服地は天然素材（ウールやシルク、コットンなど）１００％のものと、ポリエステルやポリウレタンなどをウールに混ぜて織られたものがあります。
それぞれメリットとデメリットがありますので、簡単に説明してゆきます。

ウール１００％
・メリット：吸湿性があるので蒸れにくい。
　　　　　　 肌触りが良く、ナチュラルな光沢がある。
　　　　　　 シワになっても家庭のアイロンでシワを取ることが出来る
　　　　　　（当て布は当てて下さいね）
　　
・デメリット：パンツのクリース（前後のタテの折れ線）が取れやすい。
　　　　　　　 シワになりやすい。
　　　　　　　虫食いに注意が必要です。
　　　　　　　　　　比較的高額になりやすい。

化学繊維混紡
・メリット：汗をかく時期でもシワになりにくい。
　　　　　　パンツのクリースが取れにくい。
　　　　　　比較的安価になりやすい。
　　　　　　　　　　　　
・デメリット：吸湿性はないので蒸れやすい
　　　　　　　　(吸汗速乾の機能を持たせた布地もありますが）
　　　　　　　一旦ヘンなシワがついてしまったら家庭の
　　　　　　　　アイロンで伸ばすのは難しいのでクリーニング屋さんへ。
　　　　　　　光沢感がチープになってしまいがち。

簡単に申し上げますと、こんな特徴がそれぞれあります。

前回の記事で既製品の事には触れたので、オーダーについて触れてゆきます。
オーダーは大きく分けて「マシンメイド」と「ハンドメイド」に分けられます。

マシンメイドは手作業を極力排して効率的な仕立て方です。
価格は比較的安価になる半面、微妙な補正に対応できない場合があります。

ハンドメイドは手作業が多くなり、時間もかかりますが微妙な補正や細かい要望などにも
お応えしやすいです。
当然ですが、お納めするまでの時間が長くなりお値段も高額になってゆきます。

とても簡単にですが、服地と仕立ての説明をさせて頂きましたが、お分かりいただけましたでしょうか。

スーツを着たまま作業をする人、商談や打ち合わせの時にしかスーツを着ない人、ここ一番の勝負時に着るスーツが欲しい人。
ご自身が着用される状況によって「自分に合ったスーツ」は人それぞれです。

ジェントルでは、そういった「お召しになるステージ」に合わせたご提案をさせて頂き、お客様と一緒に1着のスーツを
作り上げることを心がけておりますので、「スーツの事って良く分からないし、難しそう。。。」と思っている方にこそ
来て頂きたいと思っております。

オーダーは、当然ですがお客様のお身体を採寸させて頂いて仕立てるのですが、
その資料はお店に保管されています。

2着目、3着目と同じお店で作り続けると、作り手に細かいニュアンスを伝える材料が
どんどん増えてゆきます。

ですので、いったんお店を決めたら、そのお店を使い続けることをお勧めします。

そのお店が、私共の店であったならば嬉しい限りです。